「を」の発音の歴史 〜「ゐ」「ゑ」も〜

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  • Опубликовано: 1 авг 2024
  • 【雑談】
    この動画の私の声も、文の中に現れる「を」については、
    無意識に /o/ で読んだり /wo/ で読んだりしているので、
    2回目はそこに注目して聞いてみても面白いかもしれません。
    英語の often も、元々は発音されなくなった t が発音されなくなったものの、
    最近になって t が復活しています(「綴り字発音」)。
    これは、「を」が /wo/ → /o/ → /wo/ と変化しつつあるのと似ていますね。
    ハ行音について、
    「ハ行の子音はかつて [p] (現代のパ行音)だった」
    と知っている方もいるかと思いますが、
    奈良時代にはすでに [ɸ] (現代のファ行音)になっていた
    という説が有力です。
    ちなみに、[p] → [ɸ] → [h] の変化は、「唇音退化」といいます。
    「ハ行転呼」と混同しないように気をつけましょう。
    ーーーーーーーーーー 目次 ーーーーーーーーーー
    ほぼ週1投稿。動画にしてほしいテーマや質問があったら、コメント欄に書き込んでくださいね!
    0:00 イントロ
    0:27 「お」「を」の歴史
    3:17 現代の「お」と「を」
    5:12 昔の発音が分かる理由
    7:00 ゑの歴史&ゐの歴史
    8:14 エンディング
    ーーーーーーーーーー リンク ーーーーーーーーーー
    言語系グッズ
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Комментарии • 27

  • @furusatonotkokyou
    @furusatonotkokyou Год назад +57

    キーボードで入力する際、「を」は「WO」と入力するっていうのが地味に影響してな感じがします

    • @Gengo_No_Heya
      @Gengo_No_Heya  Год назад +17

      確かに!それは大きそうですねえ。

  • @ShangyuanZhuo1
    @ShangyuanZhuo1 Месяц назад +3

    あ行またはや行に合流した「ゐ」「ゑ」と違って、「お」と「を」はあ行の「お」がわ行の「を」に合流したんですね。あ行に「ヲ」、わ行に「オ」が載るといった五十音表上での混乱もあったそうですね。
    日本語の発音の歴史語る際、室町時代までは京都、江戸時代からは江戸を基準にして語られ、前者は関西風、後者は関東風の特徴が感じられます。
    「え/ゑ」は[je]、「お/を」は[wo]というふうに半母音が入るのが関西の発音の特徴だったのだろうと思います。
    また、え段は古代「け」=[kje キェ]、「め」=[mje ミェ]のように[子音+je]のように発音していたらしいです。
    鎌倉が関東にあることを考えると、鎌倉時代は幕府のある鎌倉では「お」は/o/で発音してそうだけど、どうでしょう?
    今は関西でも「お」は普通に/o/ですね(例えば「おーきに」と言う時など)。
    助詞の「へ」の時だけ[je いぇ]と発音しているのもたまに聞くような気もします。「え」ではなく「へ」と書くから無意識のうちに「え」とは違う発音になっているのでしょう。

  • @masamia6391
    @masamia6391 2 месяца назад +2

    昭和7年生まれの父が漢字は正雄、読み仮名は「まさを」だったし、明治生まれのその母である祖母は「ユキヱ」でなんか好きでした!発音は普通でした笑

  • @tucker_skebevich
    @tucker_skebevich 6 месяцев назад +5

    素晴らしい解説‼️
    小中学生のときは「を」は「くっつきのお」って説明してましたが、
    高校生のときは「ぅお」って説明してました。
    音が残ってるとは思えないので、五十音の影響でしょうかね。
    「ぅえ」が「ぃえ」に合流して長く続き、その後「え」になって、
    でも、YEBISU、yemon表記が残ってるって、面白いです❤️

  • @naoko1886
    @naoko1886 Год назад +6

    いつも更新を楽しみにしています。、[お] と [を]の発音の合流が随分昔だったことに驚きました。近代になってから合流したとばかり思っていました。
    これからも語学の歴史解説や発音の変化など楽しみにしております

  • @suama_chan
    @suama_chan Год назад +2

    めちゃくちゃ面白かったです!😆💕

  • @aoki_ch
    @aoki_ch Год назад +5

    私がずっと求めていたコンテンツに出会えて嬉しい限りです。歴史的仮名遣いが好きなので当方の名前にも採用しております

  • @user-ut7ic5yf2o
    @user-ut7ic5yf2o 5 месяцев назад +2

    琉球ではごく最近まで発音の使い分けが行われています。

  • @irritateme
    @irritateme Год назад +2

    他の言語系RUclipsrの方とも是非コラボしてほしいです。

  • @moraimon
    @moraimon 5 месяцев назад +1

    私は愛媛出身なので「お」と「を」を分けて発音して育ったので、上京して「を」が/o/と発音されているのを聞いて、こいつらさぼってんなあと思っていましたが、方言であることを最近知りました。自分の東京生まれの子供も「を」を/wo/と発音するように教育しました。

  • @traveler_japan
    @traveler_japan Год назад +1

    英語のときは、yi,ye、じ、ぢを区別していますが、確かに日本語では、区別していないですね。

  • @daviddavidson1090
    @daviddavidson1090 Год назад +2

    英語の"coffee"と昔の「恋」 似てて草
    動画 あゐがとね

  • @user-vj9nr7fh2p
    @user-vj9nr7fh2p Год назад +3

    愛媛県民ですが「を」はwoと発音するものだと思っていました。
    平仮名で表すと「ぅお」ってカンジでしょうか?

  • @meki_mind
    @meki_mind Год назад +1

    7:38 yiもwuも平仮名・片仮名は存在しているのですが、これは、後の時代に五十音表を整理したとき穴があったので形式上揃えるためにに仮名を作った、ということなのでしょうか?
    だから、「yiとwuの仮名はない」ということができるのでしょうか。
    よく考えてみたらyiとwuの仮名は平仮名・片仮名1文字ずつしか見たことがなく、変体仮名を見たことがないので、確かにこれらの発音や文字は存在していなかったんでしょうね

    • @Gengo_No_Heya
      @Gengo_No_Heya  Год назад +4

      Wikipediaに「や行い」「わ行う」というページがあり、これを見る限りでは、近世になってから、これらをあ行のそれと区別すべしという論が興ったようですね。
      確かに、ワ行の動詞(旧かなのハ行)は、「思わない」「思ゐます」「思ゑば」「思をう」と書いて「思“う”」にも個別の仮名を設定した方が綺麗ではないか、と思うことがあります。まあ、ア行動詞が存在しないのでその必要は小さいのですが。

  • @ruysig3193
    @ruysig3193 8 месяцев назад +2

    この件に関しては
    文字の名前を指してwoと言ってるのか、それとも本当に対象の格助詞をwoと発音してるのかが不明瞭で議論が混乱している
    ……なんて意見が多かったですねえ自分のTLでは。確かに電話口とかで「ヱヴァンゲリヲンのヲはオじゃなくてウォだよ!」なんて言ったりしますし、そのことを指して「自分はwoと言うよ」となってる人も多そうな気がします。

  • @user-cb8jh6ed4d
    @user-cb8jh6ed4d Год назад +1

    新潟は「い」と「え」が混ざった発音があると英文科の大学教授に聞きました。これも昔の発音の名残でしょうか?

    • @Gengo_No_Heya
      @Gengo_No_Heya  Год назад +4

      イやエとは別にイとエの中間音があるというわけではなく、イとエが区別されずどちらも中間音で発音されるということのようなので、昔の発音の名残というわけではなさそうです。

    • @taki_huuko
      @taki_huuko 7 месяцев назад +2

      昔は新潟弁はえといを区別しなかったらしいですね。母音が4つしかないって思われていたらしいです。まあ単純に東京や京都らへんの日本語話者が聞き取れなかっただけで区別してたのかも知らないですけど。アイヌ語みたいなオホーツク海とかにいる言語と接触しててその影響だったら、聞き取れなさそうですし。しらんけど。

  • @user-wi2cg
    @user-wi2cg Месяц назад

  • @maymeg6777
    @maymeg6777 5 месяцев назад

    「を」をウォという他、「へ」をイェ、「ゆ」を「ヒュ」、「は」をファと発音する歌手知ってる。

  • @user-sn1qs3pw4r
    @user-sn1qs3pw4r Год назад +1

    ruclips.net/video/LA4-2BNi8mY/видео.html
    をとおは、江戸までどちらもwoだったみたい。100年後はちつかも。

  • @tomo-komekome4886
    @tomo-komekome4886 Год назад +5

    神代文字も取り上げて欲しい

  • @thehiromi7214
    @thehiromi7214 6 месяцев назад

    面白かったです! 前々から疑問に思っていた事です。
    ただ、結論には賛成出来ません😅
    半世紀以上、生きてますが、誰のヲもオには聞こえませんし、また、自分の発音を注意しても、ヲはヲとして発音してます。
    まあ、それとして、以下、解説していただけないでしょうか?
    ハ行は昔は、Φとか、パで発音されてたと言う件です。ΦについてはΦを使わず、ファで発音されてたと言うのは、良く目にしたのですが、ファだと、f を思い浮かべるので、英語の下唇を上の前歯で噛むのを想像して、有り得ないと思ってました。Φはそれではなくて、普通のハ行とァ行の組み合わせでしょうか? また、英語のf って日本人からすればかなり特殊な発音だと思うのですが、他の言語では、どうなのでしょうか?
    話がそれますが😅もう1件。ローマ字でラ行にRを使いますが、色々ネイティブで日本語が話せる人の動画を見てると、ほとんどがLの方が日本語のラ行に近いと言ってます。不思議なのは、ローマ字を作ったのはヘボンさんで、この人はアメリカ人です。なぜRを採用したのでしょう? まさか、当時の江戸っ子の発音、べらんめぇの巻き舌が原因では?と薄々思ってますが😂

    • @Gengo_No_Heya
      @Gengo_No_Heya  6 месяцев назад +2

      「誰のヲもオには聞こえません」とのことですが、地域的なものか、実際にはオであってもヲであると認知してしまっているだけだと思います。私も助詞の「を」は/wo/のように発音するものだと思っていましたが、一般的には/o/であるということを学んでから他人の発音に耳を傾けてみると、はっきり/o/と言っている人も結構いるものです。なので、「賛成出来ません」と言われても、「いや、オとヲを同じ音で発音する人が多いことは、ただ教科書に載っているというだけでなく、事実なので」としか言いようがありません。「賛成できない」ではなく「納得いかない」とか「感覚と一致しない」ということなら分かりますが。
      ファの子音は、英語と同様に[f]で発音する人もいますが、日本語の音韻の中で一般的なのは[ɸ]の音(両唇無声摩擦音/接近音)です。フの子音で始めてアの母音に移行すればファ[ɸa]になります。ファというカタカナを見て「これは英語のfと同じ音のことを表しているのだ」と考えるのが誤りです。そう発音する人もいますが、発音の歴史を話す文脈でのファは[ɸa]のことです。
      なお、
      ・発音記号ɸは、字形は小文字のファイと同じであって、コメ主さんの使っている大文字のファイΦではありません。さらに、Unicodeは小文字のファイφとも違います。(フォントによっては字形も異なります)
      ・英語のfの一部は、元々はpでした。ギリシャ語でも、上記の文字φは、古典では有気音のpでしたが、今ではfになっています。なので、pからfへの変化は、全然「有り得ない」ことではありません。
      ・f音は全然珍しくないです。むしろ日本語の/ɸ/こそ、世界的には珍しい音です。
      ラ行のローマ字表記ですが、欧米のラテン文字圏において、Lで表記される音はどの言語でもほぼ同じですが、Rは、日本語のラ行と同じような発音をするスペイン語やイタリア語、口蓋垂音のフランス語・ドイツ語、そして後部歯茎接近音の英語と様々です。そういう状態があるゆえに、Rは「Lではない流音」を表す、懐の広い、使い勝手の良い文字と言えるのではないでしょうか。実際に日本語のローマ字表記の制定がどのように行われたかは知りません。ポルトガル語やオランダ語の話者による既存の転写を継承してRを採用した、みたいなこともあったかもしれません。いずれにせよ、「現代日本語のラ行は現代英語のRよりLに近いのだから、Lで転写するのが妥当」というのは、理屈として違うんじゃないかと思います。

    • @thehiromi7214
      @thehiromi7214 6 месяцев назад

      @@Gengo_No_Heya
      大変詳しいレス、ありがとうございます。
      さすがにいつも言語の細部にこだわられてるだけあって、表現にも、手厳しいですね。
      素人なので記号についてはそんなに違いがあるとは知らず、申し訳ないです。
      英語のfが元々一部のpとの事ですが、確かにきっとそうなのでしょう。ただ私はどうして、あるいは、どうやってpが「複雑」なf に変わるのかが関心事、疑問です。fは「複雑」じゃない、と言われそうですが、。
      RとLについては、ヘボンさんがどうしてRを採用したかについて、現代の英語話者の動画から不思議に思った訳で。
      どうもありがとうございました。